結論から書くと、Meta Quest 3 はイヤホン端子(3.5mm)に挿すだけ、Quest 3S は端子が無いので USB-C のイヤホンか「USB-C → 3.5mm 変換アダプタ」を使います。Bluetooth イヤホンもつながりますが、声が口の動きより遅れて聞こえやすく、人が話す場面の多いVR動画には向きません。迷ったら有線です。
状況別に必要なものは、下の表にまとめています。
機種別:イヤホンのつなぎ方
機種 | イヤホン端子(3.5mm) | 有線でつなぐ方法 |
|---|---|---|
Meta Quest 3 | あり | 端子に挿すだけ。USB-C イヤホンも使える |
Meta Quest 3S | なし | USB-C イヤホンか、USB-C → 3.5mm 変換アダプタ |
Meta Quest 2 | あり | 端子に挿すだけ |
スマホ用ゴーグル | スマホ次第 | スマホの端子へ。端子の無い iPhone などは変換アダプタ |
(Quest の仕様は 2026年10月確認。Pico など他社の機種は、端子の有無が機種ごとに違うので製品ページで確かめてください)
Quest 3S で有線にするときの注意
- 変換アダプタは「DAC内蔵」と書かれたものを選びます。ケーブルの形だけ変える安いものは、音が出ないことがあります
- USB-C 端子は充電と共用です。イヤホンを挿している間は充電できないので、観る前に充電を済ませておきます(Quest 3S の電池は公称で約2.5時間)
- ケーブルは、首の後ろを通して頭のストラップに沿わせると、顔の前でからみません
充電しながらイヤホンを使いたいとき(Quest 3S)
長い作品を観ると、2.5時間の電池では足りないことがあります。USB-C 端子が1つしかないので、イヤホンと充電を両方使うには、3.5mm のイヤホン端子が付いたバッテリー内蔵のヘッドストラップに替える方法がいちばん確実です。たとえば BOBOVR E3 Pro は、後頭部のバッテリー(10,000mAh)に 3.5mm 端子があり、普通の有線イヤホンを挿せます(MoguraVR の紹介記事で確認、2026年10月)。頭の後ろに重さが来るので、前に重い標準のストラップより首も楽になります。
つなぎ方ごとの違い
つなぎ方 | 声の遅れ | 観ながら充電 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
3.5mm の有線(Quest 3) | ほぼ無い | できる | Quest 3 の人はまずこれ |
USB-C の有線(Quest 3S) | ほぼ無い | できない(端子が1つ) | 1〜2本観るだけの人 |
端子付きバッテリーストラップ(Quest 3S) | ほぼ無い | できる | 長く観る人 |
2.4GHz ドングルの無線イヤホン | 小さい | できない(端子が1つ) | ケーブルが嫌な人 |
Bluetooth | 目立つ | できる | 動画には不向き |
Bluetooth イヤホンを使う場合
つなぎ方:イヤホンをペアリング待ちの状態にして、Quest のクイック設定 → Bluetooth → スキャン → ペア設定。
ただし、Bluetooth はどうしても音が少し遅れます。ゲームの効果音なら気になりにくくても、VR動画は「目の前の人の口の動き」と声がずれるので、違和感がはっきり出ます。 - Quest 3 / 3S は 2025年5月の更新で Bluetooth LE Audio に対応し、対応イヤホンなら遅れが小さくなることがあります - アプリを起動した直後に、音が一瞬途切れることがあります(接続を切り替えるため) - どうしても無線にしたいなら、Bluetooth ではなく USB-C に挿す小さな受信機(2.4GHz ドングル)付きのゲーミングイヤホンのほうが遅れは小さくなります
ペアリングの手順は Meta 公式のヘルプ「対応BluetoothデバイスをMeta Questヘッドセットに接続する」にも載っています。
声がずれるときの切り分け

- 有線に替えてみる。直ればBluetoothの遅れが原因です。上の対策か有線で解決します
- 有線でもずれるなら、再生側の問題です。ブラウザで観ているならページを読み込み直し、専用プレイヤーアプリなら作品を開き直します
- 特定の作品だけずれるなら、ファイル側の問題の可能性があります。ストリーミングで観ているなら、ダウンロードして再生すると直ることがあります
ブラウザで観る手順はQuestのブラウザで観る手順にまとめています。
状況別に必要なもの
自分の機種と観かたに合わせて、1つ選べば足ります。
あなたの状況 | 必要なもの | ひとこと |
|---|---|---|
Quest 3 を持っている | 手持ちの有線イヤホン | 新しく買う必要はありません |
Quest 3S で、1〜2本観る | USB-C → 3.5mm 変換アダプタ(DAC内蔵) | いちばん安く済みます |
Quest 3S で、長く観る | 3.5mm 端子付きのバッテリーストラップ | 充電しながら有線で聴けます |
ケーブルが嫌 | 2.4GHz ドングル付きの無線イヤホン | Bluetooth より遅れが小さい |
VR・バイノーラル作品をよく観る | VR向けの有線イヤホン | 左右・距離の感じがはっきりします |
USB-C → 3.5mm 変換アダプタ(Quest 3S)
- 向いている人:Quest 3S で、手持ちの有線イヤホンを使いたい人
- 選ぶときの注意:「DAC内蔵」と書かれたものを選ぶ。音が出ないものがあるので、Quest 対応と書かれた商品か、レビューで Quest での動作を確かめる
BOBOVR E3 Pro(バッテリー付きヘッドストラップ)
- 向いている人:Quest 3S で1時間以上続けて観る人、前に重い標準のストラップで頬や額が痛くなる人
- できること:後頭部のバッテリー(10,000mAh)で電池を延ばし、バッテリー部分の 3.5mm 端子に有線イヤホンを挿せる
final VR3000 for Gaming(VR向けの有線イヤホン)
- 向いている人:声の向きや距離を感じたい人。VR・バイノーラル向けとうたう 3.5mm の有線イヤホン
- 注意:Quest 3S では変換アダプタかバッテリーストラップの端子が必要
2.4GHz ドングル付きの無線イヤホン
- 向いている人:顔まわりのケーブルがどうしても気になる人
- 注意:USB-C 端子を受信機が使うので、観ながらの充電はできない。Quest 対応と書かれた商品を選ぶ
(商品の仕様は各メーカー・販売ページの記載による。2026年10月確認。価格は変わるので購入前に販売ページで確かめてください)
本体スピーカーとイヤホン、何が変わるか
Quest のスピーカーは頭のストラップの耳の近くに付いていて、耳をふさがない作りです。そのため: - 音が外にもれる。隣の部屋や同じ部屋の人に、内容が分かる程度には聞こえます - 低い音と細かい音が弱い。ささやき声や息づかいなど、小さな音が埋もれがちです - 左右・距離の感じ方は、耳の中に音を届けるイヤホンのほうがはっきりします
VR作品には、人の頭の形のマイクで録音して「右後ろから話しかけられる」ように聞こえる作品(バイノーラル録音)があります。このよさを活かすなら、左右(L・R)を正しく付けたイヤホンかヘッドホンが前提です。録音方式の違いは録音方式の違いで詳しく書いています。
イヤホンとヘッドホン、どちらを選ぶか
- カナル型イヤホン(耳の穴に入れるタイプ):いちばん扱いやすい。ゴーグルのストラップとぶつからず、音もれも少ない
- 耳をおおうヘッドホン:ストラップの上から着けることになり、締め付けが強くなりがち。長時間だと頭が痛くなりやすい
- 開放型ヘッドホン:音がよく外にもれるので、家族がいる部屋には不向き
- VR向けに作られたイヤホン:ケーブルが短く、ストラップに沿わせやすいものがあります。final の VR3000 のように「VR・バイノーラル向け」とうたう 3.5mm の有線イヤホンもあります(Quest 3S では変換アダプタが必要)
本体スピーカーでどのくらい音がもれるか心配なら、観る作品を再生した状態でゴーグルを外し、少し離れた場所で聞いてみてください。ふだんの音量で内容が聞き取れるなら、イヤホンにしたほうが安心です。
音量の目安
WHO(世界保健機関)は、大人の耳を守る目安を「80dBの音なら週40時間まで」としています。数字では分かりにくいので、実際には: - 最大音量の6割程度までにして、1時間ごとに外して休む - 「ささやき声がちょうど聞こえる」音量に合わせると、大きな声の場面で急にうるさくならない - 観たあとに耳鳴りや、耳がこもった感じが残るなら音量が大きすぎます。次から下げてください
音の準備ができたら
イヤホンの準備ができたら、声の距離感が分かりやすい作品から試すと違いが分かります。夜の書斎のVRのジャンルページで作品を探せます。たくさん観るなら、月額で見放題になるFANZAのVR見放題のほうが、1本ずつ買うより安くなることがあります(分かれ目は月額と単品どちらが得か)。
